PROJECT NOTE 13

茨城県石岡市石岡の看板建築調査(’15〜)

石岡の町並み

 

 
 
中町通連続立面図1 

 

■概要  

                                      


看板建築の町並み

  茨城県県南に位置する石岡市は、古代には国府、中世には城郭、近世には陣屋がそれぞれ所在していた歴史的都市です。石岡では昭和4年(1929)に大火があり、市街地の1/4が焼失する大きな被害を受けました。大火からの復興の過程で旧街道(現国道355線)が拡幅されるとともに、駅前通りも整備されました。こうして新しくなった街路に面して、石岡の商人達は、当時東京で流行していた「看板建築」をはじめとする建築を競って建てました。  石岡市では、これらの歴史的資源を活かしたまちづくりを開始することになりました。筑波大学はこのまちづくりのお手伝いをしています。

 


調査風景1


まちづくりについてのヒアリング

 


調査風景2

Macintosh HD:Users:fujikawa:Desktop:Dropbox:1. 報告書_表紙.pdf
石岡市看板建築等調査研究2016報告書

 ‘15年度には、旧街道両側の連続立面図を作成するとともに、2軒の看板建築の実測調査、川越・上諏訪・亀戸・築地・月島との比較調査を実施しました。調査成果については、2016年2月27日(土)に旧近清書店の会場で報告するとともに、パネル展示による紹介を行いました。

 調査は、筑波大学大学院社会工学専攻の実習「社会工学ワークショップ」「ファシリテーター育成(プレ)プログラム」として行われ、藤川研究室からは、劉一辰・秋葉正美・余思奇・今井文子・山縣杏香・孫立超・曲芸の諸君が、松原研究室からは平井恵理・山中巧・高畠優香・ヨウ鵬飛・李歌の諸君が参加しました。調査成果は、『石岡市看板建築等調査研究2015』(石岡看板建築WS、2016年3月)としてまとめられています。また、調査成果の一部は、今井文子・平井恵理が2016年8月の日本建築学会大会で報告しました。


住民報告会でのパネル展示


住民報告会の様子

 
参加メンバー

 


石岡古建築調査展示・報告会

 


まちづくりファンドの創設を伝える新聞記事

 


 

 ‘16年度には、山本幸子研究室と共同で、旧市街地及び旧八郷町の里山景観調査を実施しました。旧市街地班では、中町通りを含む旧市街地全体の歴史的建造物(昭和25年以前築)の悉皆調査、大火後に復興した代表的町並みの調査、まちづくりファンド創設のための制度調査、T邸の建築実測調査を実施しました。 調査成果については、2017年2月26日(日)に旧近清書店の会場で報告するとともに、パネル展示を行いました。 石岡市では上記の調査を参考に、2017年4月にまちづくりファンド事業を創設しました。

 調査は前年度同様,大学院社会工学専攻のWS関連科目として実施され、藤川研究室からは、李雪・秋葉正美・余思奇・今井文子・呂夢g・大井菜摘・徐暢の諸君が参加したほか,平井恵理・山中巧・細井大輔・劉思遠・王睿?(以上,松原研)、韓枝軒・王思佳(以上,渡辺研)、唐曼・盧西祥(以上,雨宮研)の皆さんの参加がありました。調査成果は、『石岡市看板建築及び里山景観等調査研究報告書』(石岡WS,2017年3月)としてまとめられています。また、調査成果の一部は、徐暢・大井菜摘が2017年9月の日本建築学会大会で報告予定です。  

 ‘17年度には、これまでの成果を2017年7月16日(日)開催の全国看板建築サミットで発表するとともに、中心市街地の看板建築の実測調査、旧八郷町の観光果樹園の調査等を実施する予定です。

 

 
和洋折衷建築


T邸

 


中町通連続立面図2

 

■学会発表等

平井恵理ほか

石岡市の町並み景観の特徴と看板建築:石岡市における看板建築に関する基礎的研究 その1」
(『日本建築学会大会学術講演梗概集』建築史・意匠、pp.325-326、2016年8月)

今井文子ほか

「石岡市の看板建築における店舗空間の拡大とその影響:石岡市における看板建築に関する基礎的研究 その2」
(『日本建築学会大会学術講演梗概集』建築史・意匠、pp.327-328、2016年8月)