本文へジャンプInternational Development and Urban Planning Studies, Graduate School of Systems and Information Engineering, University of Tsukuba, JAPAN
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 弊研究室では、中東・北アフリカ地域の都市保全、都市計画史を中心に、いくつかの研究プロジェクトを走らせています。プロジェクトには、指導教員が主催するもの、指導教員が参加しているもの、また、アカデミックなもの、教育的なもの、あるいは実務的なものなど、様々なタイプがあります。3~5年かけて遂行される場合が殆どですが、単発的でイベントに近いもの(コンペ、学会行事等)も含まれることがあります。
 学類生メンバーは「都市計画の世界史」プロジェクトに属してそれぞれの卒業研究を実施しますが、大学院生は指導教員とともにより高度な研究に挑戦しています。



国際交流を背景とした中東都市計画史研究と都市保全プロジェクトへの還元
 若手向けの研究費「科研費若手B」によって実施される、本研究室の最も基本的なプロジェクトです。
 中東地域には、これまで多く知られてこなかった、我が国の協力に基づく都市保全の伝統があり、今日まで続いています。本プロジェクトは、国際交流が重視される今日の視点から、忘れられた都市と人々の関わりの歴史を掘り起こし、そして現代の都市保全プロジェクトへと架橋することを目指しています。
 指導教員が大学院を修了して以来、シリアやフランス、日本の関係者の尊い協力により少しづつ進めています。
(図面:国連専門家・番匠谷尭二によるアレッポ詳細計画・1970年代)





ダマスカス首都圏都市計画・管理能力向上プロジェクト
 JICAがレックス・インターナショナル(橋本強司団長)とともに実施する、国際協力に基づく都市計画技術プロジェクトです。指導教員は、「文化・歴史建造物保護」担当の専門家として参加しています。カウンターパートは、地方自治省、ダマスカス県庁、ルラル・ダマスカス県庁の三者です。
 独自性は、官ベースで学識経験者中心の記念碑的建造物の保全ではなく、住民の日常生活が現在進行中の都市空間のまちづくりであることです。
 住民、行政、日本の専門家による密接なパートナーシップと、お互いに学びあう姿勢が成否のカギです。

オフィシャルページ
シリアのサナ誌新聞報道
プロジェクト基本情報(JICA)

(図面:カナワート地区の詳細計画提案。斜線部分が登録歴史建造物・2009年)



中東都市社会における人間移動と多民族・多宗教の共存
 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所が中心となって実施する共同利用・共同研究課題です(代表者:黒木英充教授)。歴史学が中心のプロジェクトですが、指導教員は地図情報等の面で参加しています。
 最大の特徴は「中東都市多層ベースマップシステム」です。19~20世紀の都市地図を座標軸とともにレイヤ化し、テクストだけでなく音声や動画といった様々な情報を埋め込んでいくことができる、参加型・公開型の新しいGISシステムです。国際航業、国際文化財株式会社とのコラボレーションによって進捗しています。
プロジェクト基本情報(AA研)
■中東都市多層ベースマップ

(図面:ルネ・ダンジェによるオースマン型の都市計画・1933年)





都市計画の世界史
 多文化共生は何も中東・北アフリカ諸国に限った課題ではありません。宗主国であったフランスでは、旧植民地からの移民との共存が喫緊の課題です。我が国も、昔からアジア諸国からの移民を多く受け入れており、現在では「池袋チャイナタウン」(山下清海生命環境科学研究科教授)のような新しいエスニック・タウンも形成されています。これからの都市計画は、国や地域を越えグローバルな視野で構想しなくてはなりません。
 本プロジェクトは教育ベースであり、学類生が上記問題意識の下に自ら対象都市を選定し、都市計画のグローバル・ヒストリーの一端を解明することを目的としています。

(図面:神戸の中華街・南京町景観計画・2006年)






都市計画遺産研究会
 日本都市計画学会および日本建築学会の支援を得て実施されるプロジェクトです(代表者:中島直人慶應義塾大学大学院講師)。
 「都市計画」が実際にどのような成果を残してきたのかを検討し、独自の「遺産」として評価するという、極めて重要なテーマを扱っています。指導教員は研究会の一員として、中東・北アフリカ世界における事例を提案しています。
三陸海岸都市の都市計画/復興計画史アーカイブ
(写真:都市計画学会名古屋大会時の研究会・2010年)




(仮称)北アフリカの都市文化共生計画
 指導教員が学内共同研究員を務める、筑波大学北アフリカ研究センター(ARENA)との連携プロジェクト(計画中)です。北アフリカに関する若手研究者の参加を構想しています。
筑波大学北アフリカ研究センター

(写真:フェルナン・プイヨン設計のディヤル・ル=マフスール地区(アルジェ)・1953年)


地中海初期ビザンティン建築研究プロジェクト
 芸術学類世界遺産学専攻(日高健一郎教授)を中心とする巨大プロジェクト(科研費基盤S)です。
 ビザンティン時代の建築遺構の歴史と新機材を用いた現地調査から、当時のキリスト教世界の建築・都市空間を解明していきます。また、世界遺産教育に基づく国際交流を実施します。指導教員は、カウンターパートであるアレッポ大学学術交流日本センターの協力を得て、主にシリアにおける調査に参加しています。
アレッポ大学学術交流日本センター

(写真:シリアの新聞アル=ジュマーヒイル(大衆)紙で紹介されました。)



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