集中講義 「マーケティングと消費者行動の複雑性」

（筑波大学 社会工学類 - 社会経済特別講義 III ）

担当教員：  水野　誠 氏 (明治大学商学部)

水野氏は、消費者行動・マーケティングと複雑系研究の最前線で活躍している研究者です。(水野氏のホームページ)

興味のある方の参加を歓迎します。

日時・場所

• 日時：
  • 2009年12月23日（水・祝）　13時45分〜18時00分 （4限〜6限）
  • 2010年 1月 6日（水） 13時45分〜18時00分 （4限〜6限）
  • 2010年 1月20日（水） 12時15分〜18時00分 （3限〜6限）
• 場所： 3A409 （筑波大学 第三エリア3A棟）
• 講義資料

紹介

現実の消費者行動・マーケティングを考察する上で、(1)消費者の意思決定と(2)消費者間の相互作用の理解は欠かせません。しかし、消費者間の相互作用は多様・複雑な現象をもたらすことが多く、従来の手法による分析には限界があります。

本講義は、基本的な選択理論の解説からはじまります。そして、消費者間の相互作用の分析に近年のエージェント・シミュレーションや複雑ネットワークの手法を用いた、新しい消費者行動・マーケティング研究が紹介されます。

講義予定

1. 消費者選択モデルと限定合理性

• 選択モデルの基礎（離散的選択モデル）
• 選択モデルの応用（コンジョイント分析）
• 限定合理性（非補償型選好，文脈効果，可塑性など）

2. 消費者行動の相互依存性

• 消費者間相互作用の諸研究
• 複雑ネットワークと情報伝播
• クチコミマーケティングの理論と現実

3. イノベーションの普及

• 古典的普及モデル：Bass と Rogers
• エージェントベース・モデルの貢献
• 革新的な新製品の開発と消費者による受容

＊以上の内容や順序に関して，適宜変更されることがある（講義中に指示）

問い合わせ先： 秋山 英三