集中講義 「構成論的アプローチと複雑系」

(筑波大学 社会工学類 - 社会経済特別講義III

担当教員:  池上 高志 氏 (東京大学大学院総合文化研究科)

日時・場所

概要

生命とは何か?意識とは?言語とは?音楽とは…?

還元論に基づく既存の科学的手法では解きえない根源的問題を、コンピュータ・シミュレーションを駆使する「構成論的アプローチ」と「複雑系」の立場から考察する。

--------

池上氏は、複雑系・人工生命研究の最前線で活躍している研究者で、近年では科学界のみならず芸術の世界でも注目を浴び始めています。

学部生、院生、教員、学内・学外に関わらず、興味のある方の参加をお待ちしています。

(ゲーム・認知の話題が取り扱われるので、特に、進化ゲーム論受講者は受講を強く勧めます)

テキスト

 

「動きが生命をつくる -- 生命と意識への構成論的アプローチ」(青土社)

 

 

講義のトピック

テキストの「動きが生命をつくる」のいくつかのトピックを中心に議論します。

力学系を超えて、中間層の必要性(中間層とはなにか?/ライフゲームの中間層/知覚の中間層理論他)、人工生命系(時間構造の発生/ゲームを元にした時間の発生/フォン・ノイマンの抽象化/進化可能性の指標他)、ダイナミカルなカテゴリー(運動のはじまり/ダイナミカルなカテゴリー/行為のすべり他)、コミュニケーション(心の理論、言語/言語の相補性/チョムスキーの議論)、意識/能動性/進化の問題(身体性認知/身体性にみるアクティブとパッシブ/言語にみるアクティブとパッシブ他)、アート(中間層の必要性/アートにおける存在論的視点 : テクスチャー/第三項音楽/ジョン・ケージの残したもの他)

参考リンク


問い合わせ先: 秋山 英三