12月18日（火）10：00〜12：00
場所：3F1200R
講演者：田中伸介氏（タフツ大学、経済学部助教、2009年森口賞）
題目：Spring Forward and
Fall Back on Health: The Effect of Daylight Saving Time
on Acute Myocardial
Infarction
要旨：本研究は、サマータイムが及ぼす急性心筋梗塞への影響について考察する。
サマータイムの健康被害については長年に渡って多くの国で懸念されてきた。既存
研究の多くはサマータイム前後のおける患者数を比較することで定量分析を行なって
きたが、その方法では季節による影響などを考慮することができないため、影響が
過大推計される可能性がある。本研究は、アメリカ・インディアナ州におけるサマー
タイム導入前後の政策変化に注目することで、サマータイムが実施されなかった場合
のサマータイム前後おけるプラシーボ効果を明示的にコントロールし、政策効果を
推計する事を目的とする。