日 時 : 2016年2月15日(月) 16:30−18:00

場 所 : 3F1115

講演者 : 川村 哲也 (関西大学ソシオネットワーク戦略研究機構)

司会者 : 秋山 英三

演 題 : Cognitive ability and human behavior in the experimental ultimatum games

概 要 : 学生と一般の被験者を対象に、最後通牒ゲームを用いた実験を
2トリートメント実施した。トリートメント1は通常の最後通牒ゲームで、2は
受取人が提案者の取りうる全てのオファーに対する意思決定を回答するもの
である。実験後に、Raven progressive matrix testを実施し、最後通牒ゲーム
の意思決定と被験者の認知能力の間の関係を検証した。
 トリートメント間の比較から、いずれの被験者についても、意思決定の方法は
最後通牒ゲームの意思決定に影響しないことが分かった。また、いずれの
トリートメントにおいても、被験者が学生か一般かに関わらず、認知能力と
提案者のオファー額の間に凹な関係がある事が分かった。おおよそ参加者の
レイブンテストの平均スコア10でオファー額は最大となり、平均から認知能力
がずれるほどオファー額は減少する傾向が確認された。